翻訳者のオススメNetflix ~チョベリグな若者言葉編~
ご無沙汰しています!翻訳者のMillieです。
5月末にイギリスから帰国して何かとバタバタしていましたが、やっと生活も落ち着いてきました♪
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さて早速ですが、先日Twitterでおすすめした『私の"初めて"日記』。
最近知ったNetflixドラマ『私の"初めて"日記』が面白過ぎてbinge-watch😵💫ジェンダーや人種だけにとどまらない多様性を大事にしている作品で、inclusiveなドラマを作ろうという意気込みを感じる✨Netflixの「読み」の鋭さ、おそるべし。
— Millie @映像翻訳者 (@etouchikaeru) 2021年9月4日
それにしても、恋愛モノの邦題って何で「日記」が多いんだろう😅
インド系アメリカ人の女子高生が主人公のハイスクールラブコメディなんですが、1話30分ということもあり、シーズン2まで鬼binge-watchしてしまいました。シーズン3が待ち遠しい!!
作品がよく作りこまれていて最高なのはもちろんですが、翻訳者としてはドラマで登場するチョベリグでナウい(古い)「若者言葉」にも大注目です。今回の場合は「アメリカの若者が使うスラング」と言った方が正確かもしれません。
かなりの数のスラングが散りばめられているので全てを追いきれないのですが、
1つの特徴として挙げられるのは「短縮形」ですね。
例えば Sitch (situationの略) や Hilar (hilariousの略)など。
パリス・ヒルトン風女子が爪をいじりながら、やる気がなさそうに言う「へらぁ(Hilar)」が最高過ぎて、何度も巻き戻して見てしまいました。
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こんな感じで最近の若者言葉を学べる面白い作品なのですが、見ていて「字幕づくり、苦労されただろうな~」と思いました。
それはやはり、字幕の言葉が「腐っていく」ことも頭に入れて訳語を選ばないといけないから。そこら辺のバランスが難しいんですよね。これは自分でも気を付けているつもりですが...できてるかな...
最新の流行語を当てた場合、リアルタイムで見た人には目新しくても、1~2年後に見た人に「古っ」と思われてしまっては作品もかわいそうですよね。
"Good morning!"と教室に入ってきたキャピキャピ(死語?)の女子高生が「おっはー!」と言ってたら「ズレ」を感じる視聴者も多いはずです。でも私はいまだに使ってますよ、おっはー!!
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...と色々書いてきましたが、『私の"初めて"日記』に出てくるスラング&その字幕が気になる方は、ぜひGoogle Chromeの拡張機能「Language Reactor」(旧:Language Learning with Netflix)を入れてドラマをご覧になってみてください。
これを入れると、Netflixで英語と日本語の字幕を同時に表示させながら作品を鑑賞できます。(もちろん仏日や西日などいろんな組み合わせは自在!)
見る字幕が多くなるのでやや疲れますが、「あれ、今何て言ってたかな?」と確認するためにいちいち字幕を切り替える必要がなくなるのでオススメですよ♪
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ちなみに、『私の"初めて"日記』の原題は"Never Have I Ever"。
これは、飲み会などで楽しむゲームの名前のようです。(山手線ゲームみたいな?)
詳しくは以下のページで説明されているので、ご興味があれば覗いてみてください^^
ではでは皆さん、Happy translating♪